あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今年は午年ということで、年初めは馬についてお話ししたいと思います。
馬は古来から移動や農耕など、人と密接に関わってきた生き物です。その活躍や姿に力強さや美しさを見出し、富と繁栄の象徴や縁起物として扱われてきた、はたまた神聖な「神の使い」として扱われてきたという歴史があります。方角に関しては南、太陽が一番高く位置する方角を司ります。まさに「陽獣」です。馬に関する伝承や逸話は日本だけでなく、海外でも多く見られます。むしろ海外の方が馬と暮らしてきた歴史が長かったり、今も身近な生活を送っていたりする地域が多いので、色んな話が残っていると思われます。
本日は筆者が馬の撮影を通して感じたことをお話しします。
馬は「目がいい」ことはよく知られていますが、嗅覚も非常に優れているように思います。初対面の馬だと、大体向こうから近寄ってきて、左右交互に匂いを嗅いでこちらを認識しようとしてきます。目からの情報も大事なのでしょうが、おそらく鼻からの情報が決め手なのでしょう。匂いを嗅いできた馬は、それ以降「私」という存在をちゃんと認識してくれるように感じます。ですので、馬に会った時はまず匂いを嗅いでもらってこちらを認識してもらうようにしています。そうすると、馬との間に安心感が生まれ、より自然な撮影ができる気がしています。
また、時折、馬の感覚に驚かされることがあります。
馬は普段ほとんどの時間を集団でゆっくり移動しつつ草を食べているか、寝ているか、のどちらかに使い、時々馬どうしで戯れる、走るという生活を送っています。この馬どうしで戯れるという動きについては、ちょっと前から「そろそろ何かやりそうだな」という気配を感じることがあります。然るべき撮影場所を確認し、そこへ移るためそっと移動を開始するのですが、大体そういう時は私の方が「今日はどんな動きを見せてくれるのだろうか」とテンションが上がる時でもあります。それを察知したかのように、必ずと言っていいほど集団内の一頭か二頭が私の方へ近づき、ずっと一緒に付いてきます。これは馬が近くにいる場合だけでなく、そこそこ距離が離れている場合でも、です。そして、馬どうしが戯れているのを撮りたいのに、一緒に遊べと言わんばかりに、服やカメラをかじろうとするのです。
毎回こんなことがあるので、どうも馬は私のテンションが上がっていくのがわかるのでは、と思うようになりました。それがどの感覚によるものなのか、視覚によるならどう見えているのか、それとも何か匂いがするのかはわかりませんが、なんとも不思議で面白い馬の特徴だと思っています。