今日は最近気になったことを2つ話したいと思います。
どちらも言われると当たり前なことなのですが、つい忘れがちなことかもしれません。何かしらご参考になれば幸いです。
まずはコミュニケーションの話です。
言葉を使ってコミュニケーションする際、お互いの語句理解にズレがあるまま進めると、大体話があらぬ方向へ行ってしまいます。話が噛み合っていない、言っていることがわからない、議論が並行線のまま、といったふうに。例えば、「写真」という言葉の意味は、①「光を記録したもの」、②「カメラを使って取得された静止画」、③「フィルムやデータから紙に印刷したもの」、④「その他」というように、幾つかあります。AさんとBさんが「写真」について議論している時、お互いが「写真」の意味を②と理解して話を進めるのならば問題ありませんが、Aさんは②、Bさんは④と捉えている場合は話が拗れやすくなるでしょう。
筆者の体感によると、語句理解の齟齬がきっかけで話が噛み合ってないケースはそこそこあるように思います。話を展開する前に、はじめに発信する方は「この言葉は〇〇〇という意味ですよ」というように定義すること、受け取る方は「相手が言っている語句の意味は〇〇〇だろう」というように推察すること。これを意識することで、意思疎通は随分滑らかになると思います。
二つ目は回帰の話です。
複雑そうに見える問題に対応する時、また、物事が複雑化してよくわからなくなっている時ほど、どこから来ているのか、元の原因は何なのか、元の理念は何だったのか、というように原点に遡って考えることで、物事の見通しが良くなることがあります。また、上位概念・下位概念の関係も同じです。下位概念の段階でごちゃごちゃやっていても埒があかない場合は、上位概念の視点から眺めてみると上手くいくことがあります。
仕事上の問題、家庭の問題、己の内面的な問題、国や社会など共同体の問題など、色んな問題がありますが、何事も立ち返ってみることで見えてくるものがあります。