日中の暑さがだいぶ落ち着いてきました。雲は夏雲から秋雲へ変わり、風も秋風となりつつあります。外ではキリギリスやコオロギ、鈴虫の声が聞こえるようになりました。秋が深まっていくのを感じます。季節の変わり目となるこの時期は、どうしても体調を崩しがちです。皆さま風邪などひかれてないでしょうか。この時期の風邪は環境変化に身体がついていけないことが原因のように思います。風邪をひいても、それは自然な反応と捉え、気楽に過ごしていただくのが一番かと思います。

 

今日は姿勢の話です。姿勢という言葉には、体の構えという意味のほか、物事に対する心構えという意味もありますが、今回は体の構えの方について話を進めたいと思います。

 

筆者は最近身体の姿勢矯正に力を入れています。というのも、綺麗な所作を身につける必要が出てきまして、そのつながりで姿勢を整えることになったのです。首が前にいきがちなことは自分でもわかっており、「治さなくては」と思っていたものの、本気で改善に取り組むことなく、ここまできてしまいました。「いよいよ治す時がきたんだな」と前向きに捉えて、毎日を過ごしています。意識しないと元の姿勢に戻ってしまうので、きれいな姿勢になっているかを意識し続けなければなりません。家事全般に加え、歩く時、机に座っている時、車を運転する時も意識しています。難しいのはPC・スマホを使っている時です。特に大事な目的がなく使っている時はいいのですが、集中しなければならない時が問題です。元の姿勢に戻ってしまっているのに気づき、その度に直すということが続いています。日毎にマシにはなっているものの、改善にはもう少し時間がかかりそうです。

近年はPC・スマホの普及に伴い、身体に負担のかかる姿勢をとる機会が増えました。ストレートネックや猫背といった状態が代表的です。ストレートネックや首が前にいった状態だと、肩や首のこり、頭痛や眩暈といった症状が出てきがちです。猫背や前屈みといった状態では、上述の症状の他、酸素不足になりがちです。肩が前に行くことで、肺に空気を取り込みにくくなるのです。酸素不足の状態では、頭をはじめ全身に十分な酸素が行き渡っているとは思えません。頭がぼんやりして思考力が低下したり、気だるかったり、といいことがありません。また、この時は物理的に視野が狭くなっているほか、精神面においても、余裕がなくなっているように感じがちと思います。ちなみに、動物は興奮している時や怒っている時など、感情的になっている時は、肩や首が前に出て前のめりになっています。そうなっていると自分で気付いたなら、まずは胸を張り、深呼吸をしましょう。しばらく続けるだけで、身体が緩んでくるのを感じられるはずです。

なお、猫背の改善にはたすきが有効です。腰紐など適当な紐でたすき掛けをするのがおすすめです。ストレートネックに関しては今のところ良さげな道具を知りません。首を意識した日常生活を続けるしかないかもしれません。ご参考まで。