連日猛暑が続いております。皆さまお元気にお過ごしでしょうか。
筆者の住まう地域では連日昼間は35℃前後、夜間は25℃以上と暑い日が続いています。熱中症にならないよう、室内の温度管理や外出時間に気をつけながら生活する毎日です。
そういえば、今日北海道の北見市で39℃を観測したという報道がありました。一方、沖縄の気温は大体30℃くらいで、35℃以上になることはほとんどありません。もはや沖縄が“避暑地”かもしれませんね。
先日気になることに出くわしたので、今日はそのことについて話したいと思います。
筆者は時々電車に乗ります。先日空港から帰宅途中、電車に乗るため列に並んでいたところ、驚くことがありました。列車が到着し、さあ乗ろうかというタイミング。突然現れた家族連れ(小学生2人と両親らしき夫婦2人)が我先にと乗車していきました。車内清掃があるため列車が到着してもすぐに乗車できないのは明らかです。案の定追い出されて戻ってきました。何やらぶつぶつ言いながら。父親らしき人物はスマホに夢中で周りを全く見ている様子がありません。母親らしき人物はハンディファン片手に気だるそうにしている。2人とも、子どもたちが騒がしくしているのに、注意しないどころか見向きもしません。清掃が終わって乗車できるようになると、相変わらず列に並んでいる人たちに配慮することなくさっさと乗っていきました。真面目に列に並んでいた人たちもこの光景を見て痺れを切らしたのか、彼らに続き順番を守らず列車に駆け込む始末。あまりの出来事に呆気にとられていると、後ろから来た男性が「お先にどうぞ」という仕草で先に乗車するよう示唆してくれました。そうしてようやく帰路につきました。
補足しておくと、1.私は前から2番目に並んでいたため一連の流れを観察しやすい状況でした。2.家族連れは流暢な日本語を話していたので外国人ではないと思われます。つまり、日本の公共空間における常識的振る舞いは知っているはずです。3.電車は全車指定席のため急ぐ必要はありません。
この出来事を通して私が気になったのは子ども達の将来です。親については2人とも既に成人を過ぎているのでここでは触れません。ただ、小学生くらいの子どもは心身ともに現在成長段階です。そのような時に、子どもが幼いから何を言ってもわからないだろう、見ていないだろう、と放置したり、甘やかしたりするのは子どものためになりません。ちゃんと躾るべきです。親の我儘によって後で大変な思いをするのは子どもなのです。人は社会的動物ですから、常識や良心を学ぶこと、また社会生活の中でそれに応じた言動を使いこなせるようになっていくことは重要です。単に歳を重ねるのではなく、それに人格的成長が伴わなければ社会に馴染みにくくなるでしょう。常識や良心がわからないまま成長し、その後、常識外れの言動によりひんしゅくを買った、恥をかいた、更には誰かに損害を与えた、では時すでに遅しです。歳をとればとるほど、その修正は困難になってしまいます。
子どもは大人が思っている以上に周りを観察していますから、親は子どもの手本になるような言動を心がけたいところです。とはいえ、昨今の子育て世代を取り巻く状況を見るに、以前よりも精神的に余裕がなくなっていることは考慮すべきでしょう。それを踏まえ、親は各々ができる限りの手本を子どもに示すべきと思います。
また、子を持たない大人にも同様のことが言えます。子どもが親の言動を逐一見ているのは言わずもがな、他の人たちの言動もよく見ています。(子どもに限らず人は)見て、聞いて、感じて、それを真似る、或いは、自分の中に落とし込んでいきます。それを意識的、無意識的に行いますから、人の前、特に子どもの前では常識に配慮した言動や良心的な言動をとりたいものです。そういう意味で子育ては社会がするものだと思います。