前回の更新からしばらく経ちました。約2ヶ月ぶりの更新です。
今回は写真のこれからについて個人的見解をお話ししたいと思います。
このテーマを扱おうと思ったきっかけは、「生成AIが進化・普及していく昨今、写真は今後どうなっていくと思いますか?淘汰されず残るでしょうか?」という質問を年明け立て続けにいただいたことでした。近年AI技術の進歩は著しく、現在進行形で社会に多大な影響を与えています。中でも映像業界はAIの影響を諸に受けている業界ですので、今後どうなっていくかは気になるところです。写真業界と言っても色んな分野があります。とりあえず一般論と特定の分野について2回に分けてお話します。軽い感じの話として聞いていただければ幸いです。
まず一般論。どんな技術もメリット・デメリット、得意・不得意があるのは当然です。生成AIもその特性を理解した上で必要に応じて使いこなすことが重要です。生成AIには時間や金銭や労力を節約できるという利点があります。このメリットは大きいですね。だからこそ普及していくのでしょう。他方まだ発展途上である現在、質に関して問題があります。時折突拍子もないものを提示することがある、何となく不自然さを感じる箇所がある、似たり寄ったりのもばかり出てくるなどです。これらは日進月歩で改善されているので、気になるところは段々と減っていくでしょう。ただ、質の均一性は避けられないものと思います。あえて下手にするとか、わざとバランス悪くするとか、汚すとか、「不自然さを持ってよしとする」場面や「個性的なもの」が求められる場面は苦手とするでしょう。また、ジャーナリズムにおける写真は事実性が最重要なので生成AIでは代替できません。そのような限られた場合を除き、大抵の場合は生成AIで十分、または生成AIで出てきたものを少し手直しする程度で事足りるようになるのではないでしょうか。少なくとも効率性に重点を置くとそう言えます。
なお、生成AIを評価しない理由として「この色調のニュアンスはAIには出せない。」、「この質感は人が撮るから出せるものだ。」、「撮影者が美しいと感動して撮影した景色の写真だからこそ、それが他の人にも伝わる。だから人を感動させる映像は生成AIには作れない。人が撮らなくてはダメだ。」などの意見を聞くことがあります。これらの意見はわからなくもないですが、違いが余程明らかでない限り、業界関係者以外の人にすれば生成AIで十分と感じると思います。生成AIが作ったものと業界人が作ったものの違いがわかる人、生成AIより人の手によるものを求める人がどれだけいるのか。そのような人は少数派であると思います。
しかし、生成AIの進化・普及によって写真業界がなくなるとは思えません。
新たな技術により古いものが変化していくということはこれまで何度もありました。有名な例でいいますと、絵画においては、写真の普及により立体感・陰影を強く意識した写実的な画は需要が減り、衰退していきました。しかし、絵画という分野全てが無くなってしまったわけではありません。絵画には絵画にしか出せない趣があり、絵画だからこそできる表現があります。
ではどういう写真が残るのか、価値があるとみなされるのか。
商業分野については各種業界や利益団体の策動の影響がありますので、予測しにくい部分があります。また、SNS写真についても同じような理由+時代の流行があるので何とも言い難いです。ここで述べるのは、大雑把になりますが、美術館やギャラリーで展示されるような写真(写真集)の分野と思ってください。
これについて次回お話ししていきたいと思います。
次回は3月上旬更新予定です。